エスメラルダ(La Esmeralda)
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十五世紀の末。飢饉と疫病に苦しみ、
パリのノートルダム寺院は浮浪者とジプシーの巣窟と化していた。
生まれ立ての赤ん坊を抱いて裏町で生き倒れになった女グドゥラは、
ジプシーの群れに子どもをさらわれ、狂乱してさまよう。
それから16年後、寺院の前の広場では道化祭りの真っ最中である。 信仰心を失った民衆は、ノートルダム寺院の鐘つきをしている醜いせむしのカジモトを 祭りの王に選び出し、彼に法王の衣と冠を着させて、興に乗せて練り歩く。 余興には、ギリシャ神話のナディアとアクティオンのパ・ド・ドゥなど、さまざまな踊りが演じられ、 人々は笑いざわめいていた。そこへカジモトを拾って育てた副司祭のクロード・フロロが現れる。 フロロはカジモトを打ちのめし、カジモトは必死で誤り、祭りは中断されようとした。
その時ジプシーの一団が現れ、人々の足をひきとめる。一団の中に、 輝くばかりに美しい少女エスメラルダがいて、タンバリンを鳴らして踊り、 見物人から金を集めてまわるのだが、群衆の中に居て、今は心も醜いグゥドラには、 それが我が子だと思いもよらなかった。その夜、エスメラルダをひと目見て忘れられなくなった フロロは、カジモトに命令して彼女をさらわせるようとする。 しかし助けを呼ぶ声に夜警の軍隊が駆けつけ、カジモトは捕らえられ、フロロは逃走した。 隊長のフェブは、カジモトの釈放を嘆願するエスメラルダの美しさに目を奪われる。 エスメラルダもまた、若く美しいフェブ隊長に恋心を抱くのであった。 かなわぬ思いとも知りつつも、今はエスメラルダを深く愛するようになったカジモトは、 自らの醜さを嘆き悲しむばかりである。ここで舞台転換フェブ隊長の婚約の祝宴。権威を誇る 貴族との結婚をひかえた彼は、娘の父の館で華やかな客人に囲まれている。 そこえ余興としてジプシーの団体が登場し、エスメラルダとフェブ隊長が再会する。 お互いの立場を忘れて見詰め合う二人。エスメラルダは彼のために魅力的に踊り、 それに引き込まれるようにして、二人のパ・ド・ドゥとなる。 しかし、それが娘の父の怒りに触れジプシーたちは追い出されてしまう。
場面転換ジプシーたちの溜まり場の酒場。カジモトがひっそりと片隅にいる。 そこへフェブ隊長が友人達とやってくると、エスメラルダが近寄り、二人は隣の小部屋に姿を消す 二人の後を副司祭フロロがつける。個部屋では二人が愛を告白し、二人が抱き合った瞬間、 謎の修道僧(フロロ)が背後からフェブを刺し、逃げさる。駆けつけた衛兵は、唖然としている エスメラルダを殺人犯として捕らえて立ち去るが、後に残ったカジモトは残されたナイフを見て フロロが犯人であることを知る。
地下牢に入れられたエスメラルダをフロロが尋ね、命を助けて欲しくば私の愛を受けることを 要求するが、エスメラルダはそれを拒む。
そして処刑の日。再度フロロの申し出を拒絶するエスメラルダの目の前を、命を取り止めた フェブ隊長と婚約者が、幸福そうに寄り添って通りすぎる。 その時、群衆の中から老いたグドゥラが走り出た。エスメラルダが身につけていたお守りから、 さらわれた我が子であるとわかったのである。 親子は抱き合うがエスメラルダは処刑台への階段を登らないといけない
その夜、ノートルダム寺院の塔の一室でカジモトが愛するエスメラルダの死を悲しんでいると 、フロロがやってきて、口論の果てに、カジモトはフロロを塔から突き落とす。


